Two Pizza Team
date: 2026-04-06 excerpt: Amazonが提唱するピザ2枚で食べられる規模のチーム設計の考え方
Two Pizza Team
概要
- Amazonの創業者ジェフ・ベゾスが提唱した組織設計の考え方
- 「ピザ2枚で全員が食べられる規模(5〜10人)にチームを制限する」という原則
- Amazonの急成長期に、大規模チームによる意思決定の遅さやコミュニケーションコストの増大を防ぐための実践的な解決策として生まれた
なぜ小さいチームが有効なのか
人数が増えると以下の問題が生じる
- 集団思考の促進: 他のメンバーが同意しているからという理由で全員が同じアイデアに流れやすくなる
- ソーシャルローフィング(社会的怠惰): 大人数の陰に隠れて個人がサボりやすくなる
- 意思決定の遅延: 会議が長くなり責任の所在が曖昧になる
ハーバード大学の研究者J・リチャード・ハックマンも約50年の研究から、プロジェクトチームの最適人数は4〜6人であり、10人を超えるべきではないと結論づけている
4つの構成要素
単なる人数制限にとどまらず、AWSが整理するTwo-Pizza Teamには4つの特徴がある
- シングルスレッド・リーダー: 一人のリーダーがそのチームの成果に完全な責任を持つ
- プロダクト中心の編成: 技術担当・運用担当などの職能で分けず、一つのプロダクトに対してオーナーシップを共有する
- ガードレール方式: 細かいルールで縛るのではなく、守るべき境界(ガードレール)を設けて自律的に動かせる
- 信頼ベースの文化: マイクロマネジメントの対極として、メンバーに権限と環境を与えて行動を促す
コンウェイの法則との関係
- AmazonがAWSのマイクロサービス化を進めた際、システム構造を変えるためにまず組織構造をTwo-Pizza Team単位に変えるアプローチを取った
- システムのアーキテクチャが組織のコミュニケーション構造を反映するという「コンウェイの法則」の実践といえる
- データエンジニアリングやプロダクト開発チームを設計する際にも直接応用できる考え方