ノンパラメトリック法について
- 母集団分布の分布を仮定せず、検定を行うこと
ウィルコクソンの順位和検定
- 概要
- ある表のデータに関して2つの群に差があったかを調べる方法
- 具体的な説明
- ランク化する
- ランク化した値の和を計算する
- 要素の数n、片方の群の数mとするとnCmでランクの表現が記述できる
- ランクの和の値までの数 / nCm がP値になる
- プログラムで計算するのは簡単であるが、筆算は難しそう
符号付き順位和検定
- 概要
- 2つの群の差を2^nのノンパラメトリックで表現して考える
- 具体的な説明
- 差のデータ([-15, -9, 0, 6, 11, 20, 25])を絶対値で符号付きランク化する([1, -2, 3, -4, 5, 6])
- この際、0は無視するデータとする
- 2^6ですべての可能性が示せる
- ランク化した合計は
t+ = 15
でありこれより大きいパターは、14個ある - つまり、
P(T+>15) = 15/64 = 0.22
である
- 差のデータ([-15, -9, 0, 6, 11, 20, 25])を絶対値で符号付きランク化する([1, -2, 3, -4, 5, 6])
- 一般化
- サンプルサイズをn
- 平均;
n(n+1)/4
- 分散;
n(n+1)(2n+1)/24
- 正順位和; 順位を割り当てたうち正の数の和
- 検定としての利用
\(Z = \frac{(正順位和 - \mu)}{\sqrt{\sigma^2}}\)
\(Z = \frac{(正順位和 - \frac{n(n+1)}{4})}{\sqrt{\frac{n(n+1)(2n+1)}{24}}}\)
クラスカルウォリス検定
- 概要
- 3群において分布がすべて等しいか(帰無仮説)、異なるかの検定
- 具体的な説明
- すべての数を順位として表す
- \(H\)を求めたら群-1の自由度でカイ二乗分布より有意を判別できる
式1 \(H = \frac{12}{N(N+1)} \left( n_a(\bar{R_a} - \bar{N}) + n_b(\bar{R_b} - \bar{N}) + n_c(\bar{R_c} - \bar{N})\right)\)
- n; サンプルサイズ
- \(\hat{N}\); 中央値
- \(R\); 順位和
- \(\hat{R}\); 順位平均
式2 \(H = \frac{12}{N(N+1)} \left( \frac{R_a^2}{n_A} + \frac{R_b^2}{n_B} + \frac{R_c^2}{n_C} \right)\)