Google Antigravity
date: 2026-02-01 excerpt: GoogleがリリースしたAIエージェント型IDE「Antigravity」について
概要
- 2025年11月にGoogleがリリースした、AIエージェント駆動型の統合開発環境 (IDE)
- 従来の「人間がコードを書く」スタイルから、「AIエージェントにタスクを指示して実装させる」Agent-First Development へのシフトを掲げている
- VS CodeベースのUI
特徴
Gemini 3 Pro 搭載
- バックエンドには、コーディングと推論に最適化された最新モデル Gemini 3 Pro を採用
- 大規模なコンテキスト理解と、複数ステップにわたる計画立案(Multi-step Planning)が可能
Agent Manager と Multi-agent System
- 開発者は「認証機能を実装して」といったゴールを提示する
- 複数の専門エージェント(コーディング担当、テスト担当、リファクタリング担当など)が協調してタスクを遂行する
- エージェントは自律的に計画、コード生成、実行、修正のループを回す
Built-in Browser & Validation
- IDE内にブラウザが内蔵されており、Webアプリの動作確認までエージェントが自動で行う
- ブラウザ操作用のサブエージェントがChromeを立ち上げ、UIのテストやデバッグを実行する
Antigravity Skills
- エージェントに特定のドメイン知識やワークフローを追加するための仕組み
- サーバーレスかつファイルベースの定義で、プロジェクト固有のルールやツールの使い方を学習させることができる
CLI (agy)
- Antigravity には、IDE と同じエージェント能力をターミナルに持ち込む Antigravity CLI が用意されている
- 実体のコマンド名は
antigravityではなくagy(Go製のシングルバイナリ) - 2026年6月18日に無償提供を終了した Gemini CLI の後継として位置づけられており、マルチエージェント・スラッシュコマンド・サブエージェント等を引き継いでいる
- キーボード中心の操作や、リモート SSH セッションでの利用に最適化されている
インストール
- 公式のインストールスクリプトで CLI を導入できる
- インストール先は
~/.local/bin/で、バイナリ名はagy、PATH に無い場合は警告が出るのでシェルの profile に追加する
curl -fsSL https://antigravity.google/cli/install.sh | bash
- インストール後、バージョン確認
agy --version
OAuth 認証
- 初回起動時に Google Sign-In (OAuth) のフローが自動的に開始される
- ブラウザが自動で立ち上がり、Google アカウントで認可するとトークンが OS のキーリングに保存される
- 2回目以降はキーリングのトークンで自動認証され、ブラウザは開かない
- SSH / ヘッドレス環境ではブラウザを起動できないため、認可用 URL が表示される、手元のブラウザで開いてサインインし、表示されたコードを端末に貼り戻す
- ログアウト(保存済みトークンの破棄)は TUI 内のスラッシュコマンド
/logoutで行う
# 初回起動でログインフローが始まる
agy
statusline の表示
- statusline はカスタマイズ可能で、
settings.jsonにスクリプトを指定して表示する - 設定ファイルは
~/.gemini/antigravity-cli/settings.json
{
"statusLine": {
"type": "",
"command": "~/.gemini/antigravity-cli/statusline.sh",
"enabled": true
}
}
- statusline には、エージェントの状態(Ready / Thinking / Working / Tool Use)、モデル名、作業ディレクトリ、Git ブランチ、コンテキストウィンドウの使用量、クォータ残量などをリアルタイムに表示できる
- 端末幅に応じて 1 行 / 2 行のレイアウトに自動で切り替わる
- TUI 内では
/statuslineスラッシュコマンドで statusline の管理ができる
その他の便利なコマンド・操作
- 非対話モード(スクリプト用):
agy -p "プロンプト" - モデル指定:
agy --model "model_name"/ 利用可能モデル一覧:agy models - 全自動(YOLO)モード:
agy --dangerously-skip-permissions(確認なしで実行されるため注意) - アップデート:
agy update/ 変更履歴:agy changelog - Gemini CLI の拡張を移行:
agy plugin import gemini - TUI 内:
/config(設定),/goal(計画承認なしで最後まで実行),/grill-me(事前に確認質問させる),!キーで Shell モードへトグル
使ってみた感想
- 保守的に使用するならば、cursorとほぼ同じ使い勝手
- 選択して
CMD + iで選択範囲のAI編集が可能
- 選択して