Cyberduckの使い方
概要
- オンラインストレージやSFTP/FTP/WebDAVに接続してファイルのアップロード/ダウンロードができるGUIクライアント
- S3やS3互換のオブジェクトストレージ、GCS(S3互換API経由)、SFTP、WebDAVに対応
- ブックマーク管理、外部エディタ連携、署名付きURLの発行、Cryptomatorによるクライアント側暗号化に対応
- 無料で利用可能(寄付歓迎のOSS)
- アップロードしたファイルのインフォメーションを見ることで公開している場合のURLを確認できる
インストール
macOS
$ brew install --cask cyberduck
初期設定
- 起動後、環境設定で以下を確認
- 転送の同時接続数と再試行回数
- 外部エディタ(保存時に自動アップロードされる)
- 一時ファイルの保存場所
接続(ブックマーク)の作成
- 新規ブックマークを追加し、プロトコルを選択(S3、SFTP、WebDAVなど)
- サーバー/エンドポイント、ポート、ユーザー名、アクセスキー/シークレットキーなどを入力
- 必要に応じてパス(バケット名、初期ディレクトリ)を指定
- 保存すると一覧に表示され、ダブルクリックで接続できる
S3互換ストレージ(例: /backblaze/のB2)への接続例
- プロトコル: Amazon S3
- サーバー(エンドポイント): 利用中のS3互換サービスのエンドポイントを入力
- 認証情報: アクセスキーIDとシークレットキー(B2ではアプリケーションキー)
- リージョンやパススタイルの指定が必要な場合は詳細設定で調整
基本操作
- 転送
- ローカル⇔リモート間をドラッグ&ドロップでアップロード/ダウンロード
- 転送ウィンドウで進捗と履歴を確認できる
- ファイル管理
- 右クリックメニューから新規フォルダ作成、削除、リネーム、権限変更(対応プロトコル)
- 外部エディタ連携
- ファイルを「編集」で開くと一時ファイルとしてローカルに保存され、保存時に自動でアップロードされる
- 署名付きURL
- 対応プロバイダでは対象ファイルを右クリックして期間付きのURLを発行できる
ブックマークの共有
- メニューからブックマークのエクスポート/インポートが可能
- チームや端末間で設定を共有したい場合に便利
よく使う設定
- 同時接続数、再試行回数、タイムアウトの調整
- 既存ファイルへの上書きポリシー(確認/自動/リネーム)
- ログの確認(エラー時の原因特定に利用)
備考
- OSのファイルシステムとしてマウントして扱いたい場合は/mountainduck/を利用できる
参考
- https://cyberduck.io/
- https://github.com/iterate-ch/cyberduck