bindの設定と使い方
概要
- bind - bind a name to a socket
- Unbound等とは異なり他のDNSサーバを参照するだけではなく、登録も可能である
用語
ゾーン
- DNSサーバが管轄するドメインの範囲
- ゾーンを管理できることを権威があるという
再帰的な問い合わせ
- DNSを問われたサーバは他のDNSに問い合わせを行う
- その内容を最初に問われた元に返すことを再帰的な問い合わせという
設定
設定ファイル
/etc/named.conf
各種ステートメント
acl
- アクセス制御
- 予約語
- any
- localhost
- localnets
- none
optionステートメント
listen-on { 127.0.0.1; };
- アクセスを許可するIP
forwarders {8.8.8.8;8.8.4.4;};
- 転送を許可するIP
allow-recursion { 127.0.0.1; };
- 再起を許可
direcotry
- ゾーンファイルを格納するディレクトリ
datasize
- データセグメントの上限
coresize
- コアファイルのサイズ上限
max-cache-szie
- 最大キャッシュサイズ(バイト単位)
recurssion yes|no
- 再起問い合わせを受けつるか
recursive-clients
- 再起を受け付ける件数
allow-query
- 問い合わせを受け付けるホスト
allow-recurssion
- 再起を受け付けるホスト
allow-transfer
- ゾーン転送を受け付けるか
allow-update
- ゾーンの動的アップデートを行うか
blackhole
- 問い合わせを受けつかないホスト
forwarders
- 問い合わせの回送先DNS
forward only|first
- 回送方法
- onlyだとDNSキャッシュサーバとしての運用
notify
- セカンダリに通知するか
controlsステートメント
- bind, namedを操作できるIP、ホスト
zoneファイル
設定ファイル
/var/named/domain.tld.zone
要素
$TTL
- 有効期限
@
named.conf
で指定したゾーン名に置き換えられる
type hint|master|slave
hint
- ルートDNS
master
- ゾーンに対してのプライマリDNS
slave
- ゾーンに対してのセカンダリDNS
masters
- プライマリDNSサーバ
リソースレコードタイプ
SOA
- 管理情報
NS
- ゾーンを管理するDNSサーバ
MX <num>
- メールサーバ
- numが小さいほど高い優先度
A
- IPアドレス
AAAA
- IPv6
CNAME
- 別名
PTR
- IPに対するホスト(逆引き)
設定例
$TTL 7200
; domain.tld
@ IN SOA ns01.domain.tld. postmaster.domain.tld. (
2007011601 ; Serial
28800 ; Refresh
1800 ; Retry
604800 ; Expire - 1 week
86400 ) ; Minimum
IN NS ns01
IN NS ns02
ns01 IN A 0.0.0.0
ns02 IN A 0.0.0.0
localhost IN A 127.0.0.1
@ IN MX 10 mail
imap IN CNAME mail
smtp IN CNAME mail
@ IN A 0.0.0.0
www IN A 0.0.0.0
mail IN A 0.0.0.0
@ IN TXT "v=spf1 mx"
各種ツール
各種namedコマンド
named-checkconfig
- コンフィグファイルのチェック
named-checkzone
- ゾーンファイルのゾーンをチェック
named-compilezone
- ゾーンファイルのコンパイル
chroot環境で起動
# named -t /chroot -u <user> -g <group>
dnssec-keygen
概要
- dnssecで使われる公開鍵と秘密鍵を作成する
DNSSEC
,TSIG
をターゲットに作成するDNSSRC
- 公開鍵によって署名することでゾーンの改ざんが行われていないことを保証する
dnssec-signzone
コマンドでゾーンファイルに署名する
TSIG
- DNSサーバ間に共通の秘密鍵を設定することで送信元のなりすましや改ざんを防ぐ
引数(DNSSEC)
-a
- アルゴリズム,
RSAMD5
,DSA
,RSASHA1
,RSASHA256
,RSASHA512
- アルゴリズム,
-b
- 鍵のビット長
-n
- オーナタイプ、
ZONE
- オーナタイプ、
引数(TSIG)
-a
- アルゴリズム,
HMAC-MD5
,HMAC-SHA1
,HMAC-SHA256
,HMAC-SHA512
- アルゴリズム,
-b
- 鍵のビット長
-n
- オーナタイプ、
HOST
- オーナタイプ、
参考
rndcコマンド
概要
- namedを操作するコマンド
引数
stop
- namedを停止する
refresh
- ゾーンデータベースをリフレッシュ
stats
- 統計情報をシュルちょく
dumpdb
- キャッシュの内容をファイルに出力
reload <domain>
- 指定したゾーンファイルを再読み込み
halt
- namedを終了