社会心理学について学んだことまとめ
- courseraの
Social Psychology
を参考にまとめる
社会心理学とは
- 人々がどのように感じ、流行り、他者と関わるかを科学的にしたもの
- 社会学と心理学の両方にまたがる
- 社会学に比べて社会心理学はより個人に実験に重きをおいている
- 歴史が浅く1900年代から
社会的現実(social reality)
- 現実にどうであるかではなく、社会的な相互作用によって生まれる社会的信条(法律などが該当する)
社会的直感(social intuitions)
- 理論や理屈とは異なる結果になる判断
- 間違えることも多く、気をつける必要がある
社会的影響(social influences)
- コンプライアンス
- 反対意見を持っていても秘密に保つ
- 識別
- 有名人・あこがれから影響を受けること
- 内面化
- 信念を受け入れて公的にも私的にも同意すること
- 生物としての性質をルーツに持つ
現実の心理的構築
- change blindness
- 注目した変化以外に気づかないこと
- motion aftereffect
- 動いているものを見続けたあとに後遺症が発生すること
- Ponzo illusion
- 二本の同じ太さの線がそれぞれの補助線などの存在で大きさが変わって見えること
- 補助素材
- THEY SAW A GAME: A CASE STUDY
- どちらのチームを応援しているかで評価が分かれること
- THEY SAW A GAME: A CASE STUDY
確証バイアス
- ある信念に関する情報ばかりを集めて、反証する情報を見落としてしまうこと
- 具体例
- メディアの報道、過去のイメージ、統計データの理解不足により、足立区が実際の治安状況よりも悪い印象を持たれる。これにより、確証バイアスが働き、人々はネガティブな情報に偏りがちになる。
- 具体例
- ソーシャルメディア
- アルゴリズムのレコメンドにより反証意見が減り、確証バイアスになること
自己達成予言
- 予測するなにかを期待してそのように実際になってしまうこと
- e.g. プラセボ効果など
- 類型
- ピグマリオン効果
- 安全保障のジレンマ
- 行動の確認
Thin-slice(即座の判断)
- 少ない情報で全体を判断すること
- e.g. 第一印象
- first impression
- 第一印象で多くのことがわかる
- 精度が高い
- 暗黙の人格理論
- 個人がこの人はこういう人だと典型化する理論
on being sane in insane place
- 「非常識な場所で正気であることについて」
- 精神疾患のない8人が精神科施設に入院した研究
- 精神保健専門家は精神疾患がある人とない人を見抜くことはできなかった
帰属(attribution)
- 誰かもしくは何かのせいにすること
- 利己的な帰属
- e.g. 成功は自身のもので、失敗は外部によるものと判断すること
- アクターとオブザーバーの非対称性
- アクターは状況によってそう振る舞っているのであるが、オブザーバーから見たらアクターの内因性によりその様になっていると説明することが多くなること
- 帰属バイアス
- 認知バイアスのひとつであり、人々が体系的なエラーの原因について、それが自分や他人の行動によるものだと考えたり、理由を求めたりすることである
- 気質の帰属
- 個人が見られる環境や文化に起因する外部(状況)の影響とは対照的に、個人の内部に存在する内部特性によって引き起こされると考えてしまうこと
- 根本的な帰属の誤り
- 個人の行動を説明するにあたって、気質的または個性的な面を重視しすぎて、状況的な面を軽視しすぎる傾向を言う
on being sane in insane place
も同じ部脈で言われることがある
態度と行動(Attitude Behavior)
attitude
はその人を特徴づける要素behavior
はattitude
から導かれる結果サリエンシー
- 感覚刺激がボトムアップ性注意を誘引する特性
虚偽の自白
認知的不協和(Cognitive Dissonance)
- 人が自身の認知とは別の矛盾する認知を抱えた状態、またそのときに覚える不快感を表す
煙草を吸う人が肺ガンになりやすいのは、煙草が肺ガンを誘引するのではない。ストレスを抱えている人がストレスを和らげるために煙草を吸うだけであり、ストレスが要因となって肺ガンを引き起こすだけで、煙草と肺ガンの間に因果関係はない。
不十分な正当化(Insufficient Justification)
- 大きな報酬と比較して、小さな報酬が提供された場合、信念と矛盾する行動に従事してしまうこと
- e.g. 嫌いな食べ物を食べるように強制された場合、それは体にいいものだと思いこむこと
過剰正当化効果(Overjustification Effect)
- 報酬を中途半端に与えることで、報酬に対して向かうモチベーションが無くなってしまう効果
- e.g. 献血でお金を支払う、パズルが好きな人に報酬を与えるなど
自己知覚理論(Self-Perception Theory)
- 自分自身の行動を見て判断するプロセス
- 不協和実験の主要な従属変数を構成する態度ステートメントは、観察者と観察者がたまたま同じ個人である対人判断と見なすことができる
服従(Obedience)
- 権威者と言われる人に従ってしまうこと
- ホフリング病院の実験
- たとえ見知らぬ医師の危険な指示でも看護師は従ってしまうこと
- 権威者と言われる人に従ってしまう現象
- たとえ見知らぬ医師の危険な指示でも看護師は従ってしまうこと
- ミルグラム実験
- 電気椅子に権威者が電気を流すように指示すると渋々ながら多くの人が従ってしまった現象
- 服従から派生した概念と効果
- インフォームドコンセント
- 機関審査委員会
- 研究倫理
- アッシュの同調実験
- 自分が間違っていると考えて多数派の意見を正しいと考えてしまう実験
集団
- collectivism
- 集約化・計画化・統制化などを進める思想
- conformity
- 同調
- individualism
- 個人主義
- マイノリティの影響
- マイノリティとマジョリティは相互に影響を及ぼすことがある
- アビリーンのパラドックス
- 集団がある行動をするのに際し、その構成員の実際の嗜好とは異なる決定をする状況
- 旅行に誰かかが行きたいと提案すると、実際に誰も行きたくないのに、誰も反対せず、可決されてしまうなど
- 集団力学
- 社会的手抜き
- フリーライダー問題
deindividuation(個別化解除)
- 集団で服従が行われたときの一般化した言い方
- e.g. ナチスドイツが虐殺を行ったとき、個々人の倫理観が失われたプロセスなどが説明される
- e.g. ジェシー・ワシントンリンチ事件
- 責任の拡散(diffusion of responsibility)
- 集団に所属していると感じたとき感じる責任が減少すること
- e.g. キティ・ジェノヴィーズ事件
- 結果として傍観者効果が起こる
- 規範(social norm)
- 適切な行動の心象表現
- アルコール使用の減少、投票率の増加などポジティブな面もある
カテゴリ思考
- 死の定義
- 性別
- 偏見
- 人種
ミニマルグループ
- 差別
- 内集団偏見
- えこひいきなど
- 最小限のグループパラダイム
- シャツの色などでグループを作ったとしてもグループとして成立し、利得の最大化を図ったりする
グループ内バイアス
- 両性性差別
- 慈悲深い偏見
- 1964年公民権法
- アメリカの差別を禁止した法律
攻撃
- ボボ人形実験
- 攻撃的な人形にさらされた子供は攻撃的になる傾向がある
- カタルシス
- 哲学および心理学において精神の浄化を意味する
- 脱感作(desensitization)
- リラックス状態で恐怖を引き起こすことを繰り返すと、不安を軽減できるというもの
- violence and video games
- アメリカ心理学会はビデオゲームと暴力の関係を否定
- facebook revolution
- israel loves iran
- 2014年の香港の運動
- 2014年のルーマニアの選挙運動
共感
- 他者と喜怒哀楽が共有できること
- 感情の伝染
- facebookなどのSNSでもある
- 懸念の共感
- 単なる共感だけではなく、懸念(意見など)も同じ方向性を向くこと
- ミラーニューロン
- 自分がAの行動しているときのニューロンと、他者がAの行動しているのを見るときのニューロンで同じ部分が発火していることがあり、この現象の名前
- 黄金率
- 「他人から自分にしてもらいたいと思うような行為を人に対してせよ」という言葉
魅力
- 対人魅力
- 肉体的な魅力
- 近さ
- 親しみやすさ
- 類似性
- 相補性
- 相互の好み
- 強化
- 肉体的な魅力
- 若さ
- 対称性
- 平均性
- 性ホルモンマーカ値