双対数(ハイパーデュアルナンバー)について
概要
- 自然数は二乗してもゼロになる数は0に限定される
- この性質をゼロ以外で二乗してゼロになる数を
ε
として定義する - イメージとしては虚数に近いが、虚数は二乗すると負になるが、双対数はゼロになる
- この性質をゼロ以外で二乗してゼロになる数を
性質
- 自動微分を行う基本的な性質である
四則演算の例
\[(a + b \epsilon ) (c + d \epsilon) = 1 \\ ac + (ad + bc) \epsilon + \epsilon ^ 2 = 1 \\\]\(\epsilon^2 = 0\)だから
\[ac = 1 \\ ad + bc = 0\]自動微分の例
以下のような関数があるとする \(f(x) = x^2 + 2x + 3\) 双対数の軸に拡張すると \(f(x + \epsilon) = (x+\epsilon)^2 + 2(x+\epsilon) + 3 \\ = x^2 + 2 \epsilon x + \epsilon^2 + 2x + 2 \epsilon + 3 \\ = x^2 + 2x + 3 + (2x + 2) \epsilon\) となり、\(\epsilon\)の係数部分に元の関数を微分したものが現れる